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潤滑Auめっき

特許第3551411号

自己潤滑性と低接触抵抗を兼ね備えているため、スパークによる接触不良・磨耗による耐久性の低下など摺動接点部品の持つさまざまな問題点を解決します

 潤滑Auめっきは、弊社の潤滑めっき(無電解Ni+PTFE含有)を下地めっきし貴金属(Au)を行ったものです。右図のような構成になっており素材・銅・銅合金はもちろんSUS材・AL材・プラスチックなどの非金属材にも下地めっきを施す事によりめっきが可能。

特徴①.自己潤滑性を持つ

1. 磨耗係数が低いためAu磨耗量が低くAuめっき厚みの低減がはかれる
2. 極小部品、極薄部品に対しトルク低減に効果がある。
3. 部品同士が絡み合う形状(スプリング)に対し、ほぐれやすく有効です
4. 部品摺動時は摩擦係数が低いため安定した接触抵抗値が得られます。

特徴②.静電気を帯びない・ 耐食性に優れる

1. ゴミや汚れを寄せ付けませんので接触不良防止対策になります
2. 撥水性があり水分を寄せ付けず耐食性があります。

用途①.スプリングプローブ・コネクタ

1. 摺動時の摩擦係数の低さから耐久時に安定した接触抵抗と耐久回数の増加が図れます
2. 挿抜の繰り返しにもスムーズな作動が得られ、また摩擦係数が低いためAu磨耗量が少ないため
   Auめっき厚を低減し安定した接触抵抗値が得られる

用途②.スプリング・ICテスター(コンタクトピン)

1. 安定した接触抵抗値・作動時のきしみ音・絡みやすい形状には絡み防止となります。
2. 半田転移が少なくテスターの寿命が長くなります。。

用途③.従来の金めっき品

1. Auめっき磨耗の問題からめっき厚付けを行っていた製品を、潤滑Auめっきを行うことでめっき厚の削減
 (コストダウン)耐久性の向上の両立。


Ni-B+Auめっき

特許第4598238号

硬度が高く耐久性に優れ、また融点が高くスパークによる接触不良対策に有効です接触抵抗も低く、磨耗性に優れ各種コネクター等に用途があります。
Auめっきをフラッシュ程度(0.1~0.2μ)めっきすることにより電気特性は更に向上し、Auめっきの厚付けと比較してコスト面にメリットがあります。

Ni-B特徴①.融点が高い

1.Ni-Pの溶融点が約890℃であるのに対して、Ni-Bは約1400~ 1450℃の高融点を有する。
2.接点部分のスパークによる接触不良に効果的である。
3.高温用プリント基板、高周波回路のバックグランドノイズ防止等 真空高エネルギー導波管の下地めっきなどに   高融点のメリットを生かしての利用例がある。

Ni-B特徴②.硬度が高い・接触電気抵抗が低い

1.Hv(ビッカーズ)硬度が析出状態で700~800である。Ni-Pが500~550、光沢NIが400~450で  あることから約1.5~2倍の硬度を有する
2.Ni-Bは5~7microhm-comでNi-P(30~120microhm-com)の約1/10である。
3.径時変化が少なく、電気伝導性が安定している。。

Ni-B特徴③.半田付け性の良さ

1.Ni-Bは酸化されにくいため、はんだ濡れ性が良い。
2.プリント基板においては、下地の銅の拡散防止(diffusion barrier)のためNi-Pを3μ程度行い、
  その上にはんだ付け性向上の目的でNi-Bを1μつけるといった事例が多い。

Ni-B特徴④.環境対応

1.Ni-BはPd(鉛)、Cd(カドミウム)といった有害物質を含まないため、Rohs指令の対応・環境にやさしいめっき   である。

Au付加するメリット 耐久性の向上・接触不良(スパーク防止)コストダウン

1.Ni-Bめっきの上にAu0.1~0.2μのめっきをすることにより耐久性の向上、Ni-B単層よりも優れた電気特性 (接触抵抗等)、下地にNi-BをすることによるAuめっき厚の低減ーコストダウンのメリットなどが挙げられる
2.下地NI-Bが硬く、接触抵抗も低いためトップコートのAuが磨耗しても初期の接触抵抗を保ちます。
3.融点が高く、経時変化しにくいので酸化による接触不良スパークなどが発生しづらい。
4.従来Auめっきを1μ以上厚付けしたものに対してAuめっき膜厚を下げられることによるコストダウン。
  また、Pd・Auなどの処理を行っていたものなどはNi-B・Auをすることによって同等の性能を維持しPd金属を使  用しないことによりコストダウンが図れます。

Cu-Sn-Znめっき

Niアレルギー対策代替

Niアレルギー対策のめっき被膜として、白色ジュエリー色調で光沢度が非常に高く非磁性・高硬度・耐摩耗性・
接触抵抗値が低く(電気性が優れている)・半田性に優れたCu-Sn-Znめっき皮膜です。。


TM-ウルトラブラック

TM-ウルトラブラックは、固体潤滑性剤を主成分とした塗料タイプの乾燥皮膜潤滑剤です。
皮膜は低摩耗係数、低摩耗率、非粘着性などを本来の特性に加えて複合化機能性やデザイン性も兼備する画期的な表面改質剤です。

 項目 試験方法  結果 
 静摩擦係数   摩擦角法(μ=tanσ) 0.125 
 バウデンレーベンス型 荷重500g 速度0.12m/min 0.064 
 動摩擦係数 往復スライド型総摩擦係数測定器
荷重50g スライド回数100rd/min 
 0.08
耐摩耗性   テーパー型摩耗論CS-10 荷重250g 指数   5.3mg/1000rd
RCA型、USAテープ使用 素地到達回数  3000回以上 
 密着性 碁盤目(1mm方眼)100個 テーピングテスト   100/100
硬度  三菱鉛筆ユニ使用、JIS K-5400に準ずる。   4~5H
 耐衝撃性 デュポン式=R=1/2”、500g×50cm   異常なし
 耐屈曲性 2mmφ棒、180度折曲げ   異常なし
エリクセン試験  25mmφ鋼球押入   8mm
 耐溶剤性 吉野紙にアセトンを含ませ、ラビング30回   異常なし
 耐酸性  5%H₂SO₄水溶液に24時間浸漬(20℃) 異常なし 
 耐アルカリ性 5%Na₂Co₃水溶液に24時間浸漬(20℃)   異常なし
 耐湿性  50℃×95%RH×240時間  異常なし
 耐食性  5%食塩水、35℃×95%RH×240時間噴霧  異常なし


超低含有潤滑めっき

潤滑めっきはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を含有した無電解Niめっき皮膜です。
この皮膜はPTFEを含有することで耐摩耗性が非常に良好で、低摩擦係数 撥水性、離型性、非粘着性にも優れております。
今回新たにPTFE超低含有で高皮膜硬度の潤滑めっきが加わりました。
特に高荷重、高耐久性に優れております。

断面層モデル 
斑点状の黒く写っているものがPTFE粒子 であり、
共析量を変えることでそれぞれ 違った特性が得られます。
超低含有 低含有  通常 高含有
含有量(Vol%) 3~7 10~15  20~24 30~35
 摩擦係数 0.1~0.12  0.1~0.12 0.1~0.12 0.08~0.1
 皮膜硬度析出時(Hv) 550~600 350~400 300~350 200~250
皮膜硬度熱処理後(Hv) 850~900 600~650 500~550 500~550


高耐食性無電解Niめっき

 無電解Niめっき比較
 塩水噴霧試験(24時間)
 材質:SPCC材 メッキ厚:Ni 3μm狙い Auフラシュ


  無電解Ni通常使用     電解Ni     無電解Ni推薦品

高耐食性・低接触性封孔処理




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